大吉コラム第4回「いい家を手に入れるために」
鑑定で、毎日たくさんのお客さまとお話をさせていただいています。
そうした中には、新しく入手なさろうとする「おうち」に関するご相談も少なからずあります。
引っ越しや不動産購入に関する時期的な問題から、方位や家相まで、いろいろなお客さまがいろいろなことを心配なさり、少しでもよい物件との出合いを求めてご苦労をなさっています。
高い買い物ですし、実際に住む家によって運気が変わったりしますので、みなさんが真剣になるのも当然のことだと思います。
そして私は、購入時期や方位、家相などはもちろんですが、それらと同等、あるいは時にはそれら以上に大事な条件として「土地の歴史」や「地形」なども考慮する必要があると考えています。
たとえば「土地の歴史」。
平たく言えば、もともとその土地が何だったのか、土地の種類をしっかりと知ること。
専門的には「地目」と言いますが、次の23種類に分類されます。
- 田
- 畑
- 牧場
- 原野
- 宅地
- 学校用地
- 鉄道用地
- 公衆用道路
- 塩田
- 鉱泉地
- 池沼
- 山林
- 原野
- 墓地
- 境内地
- 運河用地・水道用地
- 用悪水路
- ため池
- 堤井
- 溝
- 保安林
- 公園
- 雑種地
本当によい土地を勧める不動産のプロの間では、たとえば――
●かつて墓地だった土地は決してよいとはいえない
●田んぼだった土地は、地盤の緩みや水はけなどのしっかりとした調査が必要
●埋め立て地は地震が心配
などと言われており、もともとそこがどういう土地だったのかを知り、その上で先に進むことは、けっこう軽視されていますけれど、じつは超大事なポイントだと思います。
ここだけの話、タワマンだとかおしゃれなマンションだとかは、じつは些末なことです(それにこだわっていらっしゃるかたにとっては大事なことだとは思いますが)。
まずたいせつなのは「安心できる歴史を持った土地かどうか」(事故物件的なことも、もちろん含みます)。
そういう意味で「土地の歴史」を知ることは、これから新居をお考えのみなさんには、けっしてはずすことのできない重大なチェック項目だと、私は思っています。
だって私のある友人、「地目」とはちょっと話がずれますが、事故物件だと知りながらその家を買い求めたら、やはりしっかりと「出る」そうですし(涙)。
また「土地」にまつわる因縁も、じつはいろいろと耳に入ってきます(因果な商売です)。
「見知らぬ土地」との出合い――その第一歩は、まず歴史を知ることからはじめたいものです。